2005年04月30日

高タンパクダイエットは、なぜ、有効か?

 こんにちは、皆川です。
 
 前回の記事に対して、零梛 さん、ナミナミ さん、ストラグル ドットコム さん コメントありがとうございます。
 
 前回、ご紹介した論文の著者は、高タンパクダイエットを、高炭水化物ダイエットや高脂質ダイエットより、勧めていました
 
 今回は、高タンパクダイエットが、なぜ、減量に有効なのか、その理由を説明した文献をご紹介します。
 
 <論文のタイトル>
健康で若い女性では、高炭水化物低脂質ダイエットに対し、高タンパク低脂質ダイエットでは、食後の熱産生が100%増えている
 
 (Journal of the American college of Nutrition の2002年2月号に掲載されたもの。
 著者は、アリゾナ州立大学のJohnston CS ら)
 
 <目的>
 高タンパクダイエットが、なぜ、減量に有効か、調べるために、食後の熱産生を調べ、高炭水化物ダイエットを行った場合と比較した。
 
<対象>
 19歳〜22歳の健康な10人の女性(正常体重、非喫煙者)
 
<方法>
 高タンパク低脂質食及び高炭水化物低脂質食をそれぞれ1日ずつ摂らせ(28日または56日の間隔を置いた)、食後の熱産生と体温を調べた
 
 <結果>
 食後2.5時間後の熱産生は、高タンパク食の方が、高炭水化物食より、2倍、多かった
 
 また、体温は、高タンパク食後の方が、わずかに高かった。
 
<結論>
 以上のことから、高タンパクダイエット時の方が、エネルギー消費が大きいため、減量に効果的であるといえるかもしれない。
 
 ざっと、こんなところですが、いかがでしょうか。
 
 ただ、高タンパクダイエットは、必ずしも、誰でもトライしてよいうというわけではなさそうです。
 
 健康に害を及ぼす場合もあるようですので次回は、そのあたりのことについて、ご説明したいと思います。
 
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2005年04月28日

3つのダイエット法の比較

 こんにちは、皆川です。
 
 前回の記事に対して、零梛 さんコメントありがとうございます。
 
 いよいよ、ゴールデンウィーク突入。
外食の機会も多くなりそうです。
ゴールデンウィークが終わった時の体脂肪率、かなり、心配です。
 
 さて、今回は、高炭水化物ダイエットと、高脂質ダイエット高タンパクダイエットの3者を比較した、極めて興味深い文献をご紹介します。
 
 論文のタイトルは、
 
インスリン抵抗性肥満女性における、高炭水化物ダイエットと、高脂質ダイエット、高タンパクダイエットとの比較
 
 2005年1月のDiabetologia(糖尿病学)に掲載された論文で、著者は、ニュージーランドのエドガー国立糖尿病研究センターのMcauley KAです。
 
 方法
 
 96人の肥満女性(BMI 27以上)を3つのグループに振り分け、高炭水化物ダイエット、高脂質ダイエット、高タンパクダイエットを行なわせ、比較した。
 
 ダイエット期間中、被験者には、食物の選択についてのアドバイスは行なったが、摂取カロリーについての指示は行なわなかった。
 
 また、まず、8週間の減量期間、そののち、8週間の減量維持期間を設定した。
 
 ダイエット期間終了後、体重・腹囲・中性脂肪値・インスリン値・コレステロール値など測定した。
 
 結果
 
 体重・腹囲・中性脂肪値・インスリン値 いずれも、どのダイエット法においても減少したが、インスリン値を除き、その減少の度合いは、炭水化物ダイエットより、高脂質ダイエット及び高タンパクダイエットの方が、かなり大きかった。
 
 LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、高炭水化物ダイエット及び高タンパクダイエットで減少した。
 
 高脂質ダイエットを行なった者のうち、25%の者で、この悪玉コレステロールが、10%以上増えた。
 
 この悪玉コレステロールが、10%以上増えたのは、高炭水化物ダイエットでは、13%、高タンパクダイエットでは、3%だった。
 
 考察
 
 この論文の著者は、心臓血管系の病気や2型糖尿病発症のリスクを減らすうえでは、高タンパクダイエットが、最も適切なダイエット法であると述べている。
 
 高脂質ダイエットは、短期間での減量効果には、優れているが、血液中の脂質レベル(中性脂肪やコレステロール)のチェックが必要であるとも述べている。
 
 また、これらのダイエットを長期間行なった場合の効果や潜在的な危険性については、明らかでないとしている。
 
 次回は、また、別の論文をご紹介します。
 
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Posted by ktamaoku at 19:03Comments(8)TrackBack(2)

2005年04月26日

やっぱり、ハイカーボ?

こんにちは、皆川です。
 
 前回の記事に対して、谷口光利 先生零梛 さん、ナミナミ さんコメントありがとうございます。
 
 今回は、話を高炭水化物ダイエットの方に戻してみたいと思います。
 
 ご紹介する文献は、Journal of American college of Nutrition の2002年6月号に掲載されていたものです。
 
 タイトルは、
 
 「低炭水化物ダイエットと高炭水化物ダイエットの比較
 
      です。
 
 まさに、ズバリ、このブログを読まれている皆さんの興味の対象そのものだと思います。
 
 この論文では、摂取した食事に関する、あるデータをもとに、食事に占める炭水化物の比率を「超低、低、中、高」の4段階に分けて、いくつかの項目について比較検討しています。
 
 その項目とは、摂取カロリーエネルギー密度(食事量1gあたりのカロリー)、3大栄養素の構成BMI です。
 
 さて、その結果で注目すべきことは、
 
 高炭水化物ダイエットをしたグループは、他のグループに比べて、摂取カロリー、エネルギー密度が、低かったことです
 
 また、このグループは、他に比べ、脂肪の摂取が少なく、穀物や果物の摂取が多かったようです。
 
 そして、BMI 25以下の人は、高炭水化物ダイエットをしていた人に、一番多かったということです
 
  従って、この論文の著者は、高炭水化物ダイエットを勧めています。
 
 ウーン、いかがでしょうか?
 
 今回は簡単なご紹介にとどめました。
 
 ダイエット法に対する考え方には、いろいろなものがありますので、数多くご紹介したいと思い、ちょっと、体裁を変えてみました。
 
 次回は、また、別の論文をご紹介します。
 
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2005年04月25日

食事内容とグレリン値の関係

 こんにちは、皆川です。
 
 前回の記事に対して、零梛 さん、ナミナミ さんコメントありがとうございます。
 
 では、さっそく、今回の論文の内容について、説明致します。
 
 この研究では、
 
 肥満者 20人(年齢 29.0±2.0,BMI 40.3±1.1)
              このうち、男性は6人、女性14人
 正常者 20人(年齢 28.6±1.6,BMI 21.7±0.4)
              このうち、男性は6人、女性14人
 
                                     について、調べています。
 
 
 実験方法
 
 夜間12時間絶食後(例えば夜8時から翌朝8時まで)、病院に来てもらい、予め用意してある6種類の食事を適当に振り分けて与え、食前30分、食後30分おきに3時間まで、採血を行って、グレリン値を測定しました。
 
 
 用意した食事の内容
 
 500mlの液体状の食事で 250kcal , 500kcal , 1000kcalの3種類
 
 900mlの液体状の食事で 1000kcal , 2000kcal , 3000kcalの3種類
 
     合計 6種類
 
 どの食事も、炭水化物、脂質、タンパク質をしっかり含んでいますが、カロリーの調整は、主に脂質の量を増やすことで行っています
 
 
 結果
 
 食前のグレリン値は、正常者に比べ、肥満者の方が、明らかに低かった。
 
 ∪犠鐚圓両豺隋食後のグレリン値は、与えられた食事のカロリーが、多いほど、低くなる傾向が見られた。
 
  肥満者では、必ずしもそのような傾向を示さなかった。
 
 食後のグレリン値の低下の度合い、肥満者の方が少なかった。
 
 1000kcalの食事については、500mlのものと900ml のもの用意したが、それらを摂取した被験者の食後のグレリン値に差は見られなかった。
 
  
 以上のような結果が得られたわけですが、この結果から、
 
「コンニャクなどのようにカロリーの低いものを食べることで空腹感をまぎらわせることができるか、どうか」
 
 という質問に対する答えが導き出せそうです。
 
 おわかりになりましたか?
 
 お分かりにならない方には、明日、発行される私のメールマガジンの方で、解説致しますので、そちらをご覧下さい。 
 
 もちろん、お分かりになった方も、ぜひ、ご覧下さい。
 
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Posted by ktamaoku at 23:37Comments(8)TrackBack(1)

2005年04月24日

低カロリー食で空腹をしのげるか?

 こんにちは、皆川です。
 
 前回の記事に対して、零梛 さん、ナミナミ さんコメントありがとうございます。
 
 また、以前書きました「レプチン抵抗性」という記事に対して yumi  さん、コメントありがとうございます。
 
 yumiさんからは「血液型ダイエットについて、どう思うかという質問でした。
 
 私が初めて、「血液型ダイエットという言葉を聞いた時は、血液型占いとダイエットを引っ掛けた、低俗な内容の本かと思ってしまいましたが、実際に読んでみると、食事の摂り方について実に、医学的によく説明している本であることがわかり、感激した記憶があります。
 
 これは、一読の価値がありますので、ぜひ、お読みになるとよろしいかと思います。
 
 この本に書かれていることは非常に説得力がありましたので、私自身、しばらく、実践したことがあります。
 
 一応、この本に書かれていることを実証した医学文献があるかどうか、きちんと調べさせていただいたうえで、お答え可能でしたら、本文中で、テーマとして取り上げさせていただきたいと思います。
 
 さて、いろいろなダイエット法について、公平にその医学的な根拠を示した文献をご紹介していきたいと思いますが、今回は、ちょっと、一息入れて、少し、趣の違うお話をしたいと思います。
 
 以前、零梛 さんから、
 
 「お腹が空いた時に、コンニャクなど、低カロリーで、お腹がふくれるものを食べることで、空腹を紛らわすことはできないか」
 
 といったご質問をいただいたことがありましたが、それに対する答えとなりそうな文献が見つかりましたので、ご紹介してみたいと思います。
 
 文献のタイトルは、
 
「食後の血しょうグレリンは、正常な体重の人では、食事のカロリーに比例して抑制されるが、肥満者では、抑制されない」です。
 
 著者は、イギリスのC.W.le Roux らで、雑誌 臨床内分泌代謝の2005年2月号に掲載されたものです。
 
 この論文は、体重が正常な人と肥満の人とで、食後のグレリンの分泌がどう違うかということを比較検討したものです。
 
 この研究で面白いのは、被験者に与えた食事の内容です。
 
 食事の量、カロリー、脂質の占める割合を変えたものを数種類用意し、その食事の内容によって、反応にどのような違いが出るかを調べている点です。
 
 被験者の構成、具体的な方法などについては、また、次回、ご説明しますが、この研究が、なぜ、
 
 「お腹が空いた時に、コンニャクなど、低カロリーで、お腹がふくれるものを食べることで、空腹を紛らわすことはできないか」
 
 というご質問のお答えになるかという点です。
 
 実は、食後のグレリン値は、与えた食事の量ではなく、カロリーの違いによってによって、差があったのです
 
 詳しくはまた、次回。
 
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Posted by ktamaoku at 23:59Comments(2)TrackBack(1)