こんにちは、皆川です。
さて、前回、人間の場合でも、L-カルニチンの摂取により、減量効果があったとする論文をご紹介しました。
今回は、なぜ、この論文を読んでも、私が、すぐ、L-カルニチンに飛び付かなかったか、その理由についてご説明致します。
実は、この論文では、被験者の、試験期間中(L-カルニチン摂取中)の食事や運動について、「日常生活範囲内の食事及び運動とした。」とのみ、記載しており、
具体的に、どのような内容の食事を摂ったか?
また、どのような運動をしたか?
という点については、何も触れていないのです。
おそらく、試験期間中も、普段通りの、食生活や運動を行なってもらったということだと、想像します。
しかしながら、このあたりのことが、記載されていないと、この論文に示されたデータに対する、食事や運動の影響が、どの程度のものだったのか、判断することができないからです。
被験者の中には、普段通りの生活をするように云われても、せっかく、40日間もL-カルニチンを摂るのだから、この際、がんばって、ダイエットしてしまおう、と考えた方もいたかもしれません。
その辺のところは、この研究を行なった方の方でも、把握しようがないと思うのです。
もし、このあたりのことを、きちんとしようとするならば、寮生活でもしている人達を被験者に選んで、全員に同じ食事、しかも、試験期間前と同じような、カロリーや栄養素配分の食事を摂ってもらい、運動も指定したメニューをこなしてもらうなどの配慮が必要になってくるかと思います。
しかし、現実にこのような形で行なうことはなかなか、難しいかもしれません。
動物実験のように、毎日、決められたカロリーや栄養素配分の食事だけを与えられて、40日間続けられる被験者は、なかなか、いないかもしれませんね。
でも、脱落者が大勢出るようでは、実験は、成立しないわけですから。
さて、私が、L-カルニチンに飛びつかなかった理由は、もうひとつ、あります。
今回、L-カルニチンの効果について、文献を随分、いろいろと検索しましたが、肥満に対する効果について、書かれた論文が、極めて少なかったこと、しかも、私が、調べた範囲において、人間に対する効果を記した論文は、前回、挙げた論文、ただ、ひとつであったことです。
その論文を信用するとか、しないとかいうことではなく、やはり、ある程度、まとまった数の報告がなければ、良いものか、そうでないのか、判断することは、できないでしょう。
ですから、ありきたりの結論になって、申し訳ないのですが、もう少し、いろいろなところから研究報告が出てこないと、なんともいえない、といったところではないでしょうか。
次回は、肥満に効果があるとされる、他のサプリメントについても、研究の報告があれば、ご紹介したいと思います。
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