2005年03月31日

さて、その理由は?

 こんにちは、皆川です。
 
 さて、前回、人間の場合でも、L-カルニチンの摂取により、減量効果があったとする論文をご紹介しました。
 
 今回は、なぜ、この論文を読んでも、私が、すぐ、L-カルニチンに飛び付かなかったか、その理由についてご説明致します。
 
 実は、この論文では、被験者の、試験期間中(L-カルニチン摂取中)の食事や運動について、「日常生活範囲内の食事及び運動とした。」とのみ、記載しており、
 
 具体的に、どのような内容の食事を摂ったか? 
 
 また、どのような運動をしたか?
 
 という点については、何も触れていないのです。
 
 おそらく、試験期間中も、普段通りの、食生活や運動を行なってもらったということだと、想像します。
 
 しかしながら、このあたりのことが、記載されていないと、この論文に示されたデータに対する、食事や運動の影響が、どの程度のものだったのか、判断することができないからです。
 
 被験者の中には、普段通りの生活をするように云われても、せっかく、40日間もL-カルニチンを摂るのだから、この際、がんばって、ダイエットしてしまおう、と考えた方もいたかもしれません。
 
 その辺のところは、この研究を行なった方の方でも、把握しようがないと思うのです。
 
 もし、このあたりのことを、きちんとしようとするならば、寮生活でもしている人達を被験者に選んで、全員に同じ食事、しかも、試験期間前と同じような、カロリーや栄養素配分の食事を摂ってもらい、運動も指定したメニューをこなしてもらうなどの配慮が必要になってくるかと思います。
 
 しかし、現実にこのような形で行なうことはなかなか、難しいかもしれません。
 
 動物実験のように、毎日、決められたカロリーや栄養素配分の食事だけを与えられて、40日間続けられる被験者は、なかなか、いないかもしれませんね。
 
 でも、脱落者が大勢出るようでは、実験は、成立しないわけですから。
 
 
 さて、私が、L-カルニチンに飛びつかなかった理由は、もうひとつ、あります。
 
 
 今回、L-カルニチンの効果について、文献を随分、いろいろと検索しましたが、肥満に対する効果について、書かれた論文が、極めて少なかったこと、しかも、私が、調べた範囲において、人間に対する効果を記した論文は、前回、挙げた論文、ただ、ひとつであったことです
 
 その論文を信用するとか、しないとかいうことではなく、やはり、ある程度、まとまった数の報告がなければ、良いものか、そうでないのか、判断することは、できないでしょう。
 
 ですから、ありきたりの結論になって、申し訳ないのですが、もう少し、いろいろなところから研究報告が出てこないと、なんともいえない、といったところではないでしょうか。
 
 次回は、肥満に効果があるとされる、他のサプリメントについても、研究の報告があれば、ご紹介したいと思います。
 
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Posted by ktamaoku at 18:35Comments(27)TrackBack(3)

2005年03月30日

人間の場合のデータ


 こんにちは、皆川です。

 

 今週は、L-カルニチンのお話をしておりますが、やっと、人間が、摂取した場合の効果に関する研究報告が、入手できました。

 

 今回は、そのデータについて、お話したいと思います。

 

 論文は、「新薬と臨床」Vol.53 No.2 2004 に掲載されていたものです。

 

 内容は、10名の被験者(男性4名、女性6名)に、40日間L-カルニチン含有健康補助食品を摂取させ、

 

     摂取前、摂取20日後、摂取40日後

 

  ・体重測定

  ・BMI測定

  ・体脂肪率測定

  ・血液検査(血糖値、コレステロール値、中性脂肪値など)

 

                      を行なっています。

 

 また、ウェスト太ももふくらはぎの周径の測定も行なっています。

 

 

 気になる結果です。

 

 

 ジャジャーーン♪♪

 

 

 なんと、期待通りの結果です!

 

 

 まず、体重を見てみましょう。

 

 

 L-カルニチン含有食品     摂取前   平均 71.8kg

                                                            ↓

                 摂取20日後      70.9kg

                              ↓

                 摂取40日後      69.6kg 

 

  このように  、減少しています。

 

 

  また、体脂肪率は、

 

 L-カルニチン含有食品     摂取前   平均 32.8%

                                                           ↓

                 摂取20日後      31.3%                                                                                         ↓

                 摂取40日後      30.5%

 

 これも順調に 、減少しています。

 

 また、太もものサイズふくらはぎのサイズも同様に、減少していることが示されていました。

 

 更に、血液検査でも、特に問題となるような、数値の変動は、見られませんでした。

 

 

 オーッ!! L-カルニチンは、やっぱり、ダイエットの救世主だったか!

 

 

 それじゃ、明日から、いや、今日から、L-カルニチンを摂るぞー!と、お思いになった方、おられるかもしれません。

 

 

 でも、ちょっと、待って下さい。

 

 

 残念ながら、私は、この結果を見ても、すぐにL-カルニチンを飲んでみよう、という気には、ならなかったのです。

 

 その理由は・・・・? (次回に続く)

 

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人間の場合のデータ

 こんにちは、皆川です。
 
 今週は、L-カルニチンのお話をしておりますが、やっと、人間が、摂取した場合の効果に関する研究報告が、入手できました。
 
 今回は、そのデータについて、お話したいと思います。
 
 論文は、「新薬と臨床」Vol.53 No.2 2004 に掲載されていたものです。
 
 内容は、10名の被験者(男性4名、女性6名)に、40日間L-カルニチン含有健康補助食品を摂取させ、
 
     摂取前、摂取20日後、摂取40日後
 
  ・体重測定
  ・BMI測定
  ・体脂肪率測定
  ・血液検査(血糖値、コレステロール値、中性脂肪値など)
 
                      を行なっています。
 
 また、ウェスト太ももふくらはぎの周径の測定も行なっています。
 
 
 気になる結果です。
 
 
 ジャジャーーン♪♪
 
 
 なんと、期待通りの結果です!
 
 
 まず、体重を見てみましょう。
 
 
 L-カルニチン含有食品     摂取前   平均 71.8kg
                                                            ↓
                 摂取20日後      70.9kg
                              ↓
                 摂取40日後      69.6kg 
 
  このように  、減少しています。
 
 
  また、体脂肪率は、
 
 L-カルニチン含有食品     摂取前   平均 32.8%
                                                           ↓
                 摂取20日後      31.3%                                                                                         ↓
                 摂取40日後      30.5%
 
 これも順調に 、減少しています。
 
 また、太もものサイズふくらはぎのサイズも同様に、減少していることが示されていました。
 
 更に、血液検査でも、特に問題となるような、数値の変動は、見られませんでした。
 
 
 オーッ!! L-カルニチンは、やっぱり、ダイエットの救世主だったか!
 
 
 それじゃ、明日から、いや、今日から、L-カルニチンを摂るぞー!と、お思いになった方、おられるかもしれません。
 
 
 でも、ちょっと、待って下さい。
 
 
 残念ながら、私は、この結果を見ても、すぐにL-カルニチンを飲んでみよう、という気には、ならなかったのです。
 
 その理由は・・・・? (次回に続く)
 
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2005年03月29日

(続)L-カルニチン 


 こんにちは、皆川です。

 

 前回のL-カルニチンのお話、いかがでしたか?

 

 既に服用されている方で、これまでに、明らかな効果があったと思われた方が、いらっしゃいましたら、コメント入れていただければ、ありがたいです。

 

 前回、L−カルニチンが、人間の肥満に効果があったという研究の報告は、まだ、ないということを書きましたが、動物実験では、期待の持てそうな研究の報告がありました。

 

 ひとつは、カルニチン補給と運動の併用によって、ラット腹腔内脂肪(お腹の中の脂肪)が減少した、という実験の報告、

 

 もうひとつは、L-カルニチンを添加した、ある低脂肪・高繊維食を与えられた肥満犬で、体脂肪率が、36%から、20%に低下したという報告です。

 

 いずれも、私が使っている検索サイトからは、原文を入手することができないため、詳しい内容はわかりませんが、L-カルニチンの減量に対する効果につき、なかなか、期待が持てそうですねぇ。

 

 しかし、ここで、L-カルニチンのダイエットに対する効果に期待を抱いた方には、大変申し訳ないのですが、その効果に、疑問を投げかけるような論文も見つけてしまいました。

 

 2002年1月にAnnals of Nutirtion and Metabolism (栄養と代謝)という雑誌に掲載されたBrandsch C という人の論文です。

 

 ラットについて、エサ(低カロリー食)にL-カルニチンを加えた場合と、加えなかった場合とで、体重や体の脂質/タンパク比、脂肪(腎臓、腸管、精巣周囲)の重量、血液検査の数値(血糖値や中性脂肪、コレステロール値など) を比較しています。

 

 その結果、実は、両者とも体重や体脂肪は、減りましたが、有意の差は、見られなかった、と結論づけています。

 

 つまり、L-カルニチンを摂っても、摂らなくても、得られたデータに、差はなかった、という結論です。

 

 ちょっと、残念ですね。

 

 ただ、これは、カルニチンに限ったことではありませんが、あくまで、動物実験の結果は、動物に起こった現象であり、それがそのまま、人間に当てはまる、とは限りません。

 

 早く、人間に関して調べた研究論文について、お話できれば、と思っています。

 

 次回には、たぶん、大丈夫でしょう。乞う、ご期待!

 

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(続)L-カルニチン 

 こんにちは、皆川です。
 
 前回のL-カルニチンのお話、いかがでしたか?
 
 既に服用されている方で、これまでに、明らかな効果があったと思われた方が、いらっしゃいましたら、コメント入れていただければ、ありがたいです。
 
 前回、L−カルニチンが、人間の肥満に効果があったという研究の報告は、まだ、ないということを書きましたが、動物実験では、期待の持てそうな研究の報告がありました。
 
 ひとつは、カルニチン補給と運動の併用によって、ラット腹腔内脂肪(お腹の中の脂肪)が減少した、という実験の報告、
 
 もうひとつは、L-カルニチンを添加した、ある低脂肪・高繊維食を与えられた肥満犬で、体脂肪率が、36%から、20%に低下したという報告です。
 
 いずれも、私が使っている検索サイトからは、原文を入手することができないため、詳しい内容はわかりませんが、L-カルニチンの減量に対する効果につき、なかなか、期待が持てそうですねぇ。
 
 しかし、ここで、L-カルニチンのダイエットに対する効果に期待を抱いた方には、大変申し訳ないのですが、その効果に、疑問を投げかけるような論文も見つけてしまいました。
 
 2002年1月にAnnals of Nutirtion and Metabolism (栄養と代謝)という雑誌に掲載されたBrandsch C という人の論文です。
 
 ラットについて、エサ(低カロリー食)にL-カルニチンを加えた場合と、加えなかった場合とで、体重や体の脂質/タンパク比、脂肪(腎臓、腸管、精巣周囲)の重量、血液検査の数値(血糖値や中性脂肪、コレステロール値など) を比較しています。
 
 その結果、実は、両者とも体重や体脂肪は、減りましたが、有意の差は、見られなかった、と結論づけています。
 
 つまり、L-カルニチンを摂っても、摂らなくても、得られたデータに、差はなかった、という結論です。
 
 ちょっと、残念ですね。
 
 ただ、これは、カルニチンに限ったことではありませんが、あくまで、動物実験の結果は、動物に起こった現象であり、それがそのまま、人間に当てはまる、とは限りません。
 
 早く、人間に関して調べた研究論文について、お話できれば、と思っています。
 
 次回には、たぶん、大丈夫でしょう。乞う、ご期待!
 
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