こんにちは、皆川です。
前回の記事に対しては、コメントありませんでした。(トホホ・・)
唯一、「リハビリは創造力」のトオルさんから、TBがありました。
トオルさんのブログもご覧下さい。
さて、レプチンのお話が続きましたので、この辺で話題を変えてみたいと思います。
何度も繰り返しましたように、レプチンは、脂肪組織から分泌され、食欲を抑えたり、エネルギー消費を亢進させて、やせる方向に導いてくれるホルモンです。
実は、これに、拮抗する作用のある物質が、日本の研究者によって発見されています。
この物質はグレリンと呼ばれ、1999年12月に、当初、成長ホルモンの分泌を促すものとして発表されたのですが、その後、強力な摂食促進作用を有することが、明らかになりました。
それによって、グレリンは、肥満や摂食障害の治療に結びつくものとして、注目されるようになりました。
グレリンは、主に胃から分泌され、脳に働きかけ、成長ホルモンの分泌を刺激したり、摂食を促すなどの作用を持っています。
グレリンをラットの脳室内に、投与すると摂食が促進され、体重増加をもたらしますが、グレリンの抗体を投与すると摂食が抑制されることがわかっています。
6ヶ月間、カロリー制限によるダイエットを行った際の、血液中のグレリン濃度を調べた研究がありますが、それによると、ダイエットによって、17%体重が減ったのに対し、血液中のグレリン濃度は、24時間グレリン濃度曲線下面積で見て、24%増加しています。
これが、意味するところは、頑張ってダイエットしてやせても、体は、もっと食べろ!もっと食べろ!と、脳に働きかけているということです。
これも、セットポイントに体重を引き戻そうとする現象のひとつなのでしょう。
ダイエットでやせようなどという考えは、しょせん、無理な話なのでしょうか?
この辺のお話、もう少し、追求してみたいと思います。
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