こんにちは、皆川です。
今回は、ピロリ菌の除菌後、なぜか、太る患者さんが多いのですが、その理由について、ご説明したいと思います。
ところで、その前に、お知らせがあります。
実は、このたび、まぐまぐから、メールマガジンを配信することになりました。
もちろん、無料です。
タイトルは、「30kg減量達成医師が明かすダイエットと健康の真実」という、なにやら、堅苦しいタイトルですが、中身は、このブログと、同じです。
ただ、メルマガを発行するようになりましたら、少し、メルマガの方にウェイトを置き、ブログの方は、やや、軽めに(分量を少なめに)するかもしれません。
また、メルマガで、配信した内容につき、ブログで解説していく、といったような形になるかもしれません。
いずれにしましても、ブログとメルマガとを、うまく、連動させるような形にして、これまでより、皆さんに、よりよい、情報提供を図っていきたいと思います。
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では、本題に入ります。
レプチンというホルモンは、脂肪組織から、分泌されると考えられてきたのですが、実は、胃の粘膜からも分泌されていることがわかりました。
そして、胃に炎症があると、そのレプチンの分泌が増強されることもわかりました。
実は、ピロリ菌に感染すると、胃には、慢性の炎症が起こるのです。
そして、そこから、胃潰瘍、胃癌へと発展してしてわけです。
では、ピロリ菌に感染して、胃に、慢性炎症が起こると、胃の粘膜からのレプチンの分泌は、どうなるでしょうか?
そうです!
レプチンの分泌は、増強されるのです。
その結果、食欲は抑えられ、末梢でのエネルギー消費の減少も抑制されますから、やせてくるわけです。
だから、ピロリ菌に感染して、胃潰瘍などになると、やせるわけです。
ところが、ピロリ菌を、除菌という方法で、治療してしまうと、胃の中の慢性炎症は、おさまりますから、レプチンの分泌が減少します。
レプチンが、減ってくれば、脳は、体脂肪が減ったものと思い、体脂肪を増やように、命令を送るようになるわけです。
以上が、ピロリ菌を除菌すると、太ってくる、という現象の説明です。
おわかりになったでしょうか。
でも、除菌すると太るんだったら、ピロリは、そのまま、胃の中に飼っておく、なんてこと云わないで下さいね。
脳のセットポイントの変更につきましては、読者の方の中から、有力な情報提供をいただきましたので、現在、調査中です。
わかり次第、ご報告致します。(メルマガ上で、ご報告するかもしれません)
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