こんにちは、皆川です。
前回の体脂肪率のお話、参考になりましたか?
お読みになられた方は、食後や運動のあとに、体脂肪を測ったりしてませんね?
さて、今回は、ブログの紹介ではなく、本の紹介をしたいと思います。
以前にも一度、ご紹介したことがありますが、東京医大の蒲原聖可先生の「ダイエットを医学する」という本です。
蒲原先生は、肥満遺伝子の発見や肥満遺伝子から作り出されるホルモンであるレプチンの発見で有名なアメリカのロックフェラー大学の研究グループに加わり、肥満研究の最前線に、身を置かれきた先生です。
先生の書かれた「ダイエットを医学する」は、一般の方向けに書かれた本ではありますが、内容は、いわゆるダイエット本とは、一線を画しており、
体重は、どのようにして調節されているかといった問題に対する研究者達の考え方や、肥満に関するかなり高度な研究内容まで紹介しています。
でも、その一方で、一般の方にもわかりやすく、種々のダイエット法や抗肥満薬を紹介し、解説したり、また、肥満の文化史や肥満社会の未来についても触れています。
流行のダイエットを追い求めるのではなく、ダイエットや肥満という問題について、しっかり、勉強してみようと思われる方には、オススメの一冊です。
合わせて、蒲原先生が書かれた「肥満とダイエットの遺伝学」も読まれると、尚、理解が深まることと思います。
ところで、ご自分が、肥満遺伝子を持っているかどうか、気になりませんか?
最近は、自宅で簡単にチェックできるようになりました。
コチラをご覧下さい。
では、本題に入ります。
今回は、今、ご紹介した蒲原先生の本に書かれている内容について、触れてみたいと思います。
先生は、体重はどのように調節されているか、ということに関して、現在、最も有力とされる説として、「体重のセットポイント説」というものを紹介しています。
これは、どういう説かといいますと、
「体重は、体脂肪量を調節することで、常に、一定値(セットポイント)になるように脳でコントロールされている」
という説です。
わかりやすく云うと、体脂肪が増えると、「体脂肪が増えたぞー!」という情報が、末梢から、脳へ伝えられます。
脳には、この情報を感知する部分があって、こうした情報をキャッチすると、体脂肪が増えないように、体を導こうとします。
例えば、食欲を抑えるとか、消費エネルギーを増やすとかして、体重が一定に保たれるように、脳内の担当部署に命令を送って、調節しようとするわけです。
ですから、食事を減らしたり、運動をしたりして、体脂肪を減らそうとしても、予め、脳が決めているセットポイントから、はずれると、脳は、必ず、これを元に戻そうとするわけなのです。
従って、ダイエットは、短期的にはうまくいっても、必ず、リバウンドがある、というのが、セットポイント説による説明なのです。
やはり、肥満には、遺伝的な要素が大きく関わっているわけですね。
ところで、あなたは、ご自分が、肥満になりやすい遺伝的背景を持っているかどうか、ご存知ですか。
最近、自宅で簡単に肥満遺伝子の有無をチェックできるようになりました。
こちらです。→肥満体質検査
詳しいコメント付きで結果が返ってきます。
今後のダイエットを考える上で、大いに参考になるでしょう。
オススメです。
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